留学前に見てほしい!留学後の転職で留学経験者が陥る思わぬ落とし穴
留学経験者が陥る落とし穴とは!?
一口に留学と言っても、バイリンガルやマルチリンガルを目指す「語学留学」や海外大学に進学して単位を取る「大学留学」、仕事に直結する実践的なカリキュラムで語学力と即戦力スキルの習得を目指す「専門留学」、留学ではないがアルバイトをしながら語学力アップを目指す「ワーキングホリデー」等、目的によって様々な形の留学があります。
留学によって何を学び、経験をしてきたのかで、留学後の転職活動もだいぶ変わっていきます。思いのほか留学後の転職活動が上手くいかない方が沢山いるのも現実です。今回はその落とし穴を3つご紹介します。
落とし穴①:TOEICの点数が伸びていなかった!?
海外に行くということは、それなりに大きな決断です。しかし社会人留学となると、毎日の満員電車や上司からの叱責、顧客からのクレーム等、日々の生活のストレスからとにかく逃げたいという一心でであまり下準備をせず留学を決めてしまう人がいます。
下準備をあまりせずに留学やワーキングホリデーへ行ってしまうと、クラスの9割が日本人の語学学校へ行ってしまったり、日本食屋でアルバイトをすることになり、海外へ行ったのにほとんど英語を使わずに帰国の日を迎えることになります。
そうすると、TOEICの点数も期待していたほど伸びず、帰国後の転職では苦戦をしいられます。中にはキャリアアップどころか、留学前より条件の悪い会社への転職となる場合もあります。焦りは禁物です。下準備をしっかりとし、実のある留学にしましょう。
落とし穴②:留学前の実務経験はありますか?
きちんと下準備をし、留学やワーキングホリデーによって英語力を着実に伸ばしてきた方でも、帰国後の転職に苦戦する場合があります。
新卒採用と異なり、社会人転職者への面接では「より具体的な経験」に目を向けられます。特にワーキングホリデーの場合、どうしても「ホリデー」要素が強くなり、具体的に何を経験したのかを話さない限り「海外でただ遊んで帰って来た人」というイメージになってしまいます。こういった方は書類選考の時点で通過が難しいです。
また、TOEICや英会話力等「英語力」だけではあまりアピール要素になりません。転職の選考現場では英語は一つのツールとして考え、実際には実務経験が重要な部分となります。転職を機にキャリアアップと考えている方は要注意です。転職前に培ってきた「実務経験」に「英語力」が加わることで、ようやく転職でのキャリアアップへとつながります。
落とし穴③:志望動機での英語アピールはNGが多い!?
一般的に英語を使った求人の数は、やはり日本語のみの求人に比べ数は少ないです。留学やワーキングホリデーから帰国した人に多いケースで、限られた求人数の中からようやく見つけ出したお仕事への志望動機に「英語を使う仕事をしたいから」と書いてしまうことです。苦労して身につけた英語です。この理由もわからなくはないのですが、志望動機は応募している会社やお仕事に対しての動機を伝える大事な部分です。英語力をアピールして、英語を使う仕事に就きたいことを伝えてしまうと、採用担当者の人に「英語を使えればうちの会社/この仕事でなくてもいいんだね。」と思われてしまいます。そうならないためにも、しっかりとした志望動機を考えましょう。
英語以外のスキルアップをしましょう!!
留学やワーキングホリデー後の転職でキャリアアップを考えている方は、英語以外のスキルアップを意識しましょう。ワーキングホリデーの場合は、難易度は高めですがオフィスワークの仕事を探すか、有給にこだわらず無給のインターンシップを探してみましょう。ワーキングホリデーの他にも、「語学留学もしくは大学留学+インターンシップ」や「専門留学」等で英語以外のスキルを磨くと良いでしょう。