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オンライン通訳

コロナウイルス感染拡大により人々の生活スタイルが大きく変わり、仕事では在宅ワークやオンライン会議・オンライン商談を取り入れる会社が増えました。これに伴い、海外とやり取りをしている会社は海外出張がなくなったことで通訳もオンライン通訳という形を取り入れています。

今回はこのオンライン通訳について詳しくみていきましょう。

通訳の種類

     └同時通訳

     └逐次通訳

     └ウィスパリング

オンライン通訳の実施方法

注意すること


通訳の種類(同時通訳・逐次通訳・ウィスパリング)

同時通訳

「同時」という言葉の通り、通訳者は話し手が話す内容を聞きながらほぼ同時に訳します。話し手は通訳者のために話を区切って待つことはありません。同時通訳では、話し手と通訳者の両方が話している状態になります。通訳者は瞬時に訳すという高度な技術とかなりの集中力を必要とするため、15分毎に別の通訳者に交代するのが一般的です。長時間の会議やセミナーでは2~4名で対応しますが、通訳作業をしていない時も通訳している内容をメモし、サポート役に回ります。

メリット:ほぼ同時に通訳していいくのでタイムラグがなく、会議や商談の時間にもあまり影響を与えない。

デメリット:複数人の通訳者を必要とするので、コストが高め。特殊な設備や専用の機材を必要とする場合もあり、その際は機材代などのコストもかかる。

逐次通訳

話し手がある程度区切りの良いところで話を一旦止め、通訳者がそこまでの話をまとめて訳して話すので、話し手と通訳者が交互に話すことになります。同時通訳よりも内容をしっかりと訳すことがができ、会議の時間によっては1~2名で対応できます。

メリット:より正確に内容を通訳することが可能。会議や商談によっては通訳者1名で対応することできる。専用機材を必要とすることがないのでコストが抑えられる。

デメリット:話し手の話を区切りの良いところまで聞いてから訳すので、約2倍の時間がかかる。

ウィスパリング

通訳を必要とする対象者(聞き手)の耳元で、話し手の内容を瞬時に訳しささやくように伝えます。「ささやく」ことから「ウィスパリング」と呼ばれています。少人数の会議や商談で利用されます。同時通訳と同じように高度な技術と集中力を必要とするため、通訳者は2~4名で対応します。

メリット:ほぼ同時に訳すのでタイムラグなく、テンポよく話を進めることができる。専用機材を必要することがないのでコストが抑えられる。

デメリット:複数人の通訳者を必要とするので、コストが高め。


オンライン通訳の実施方法

オンライン通訳は、インターネット環境とパソコン、WEB会議システムのツール(Zoom/Teams/Google Chat等)があればどこからでも利用することができます。

同時通訳ではメインデバイス(主にパソコン)とサブデバイス(スマホ、タブレット等)が必要となります。通訳者はサブデバイスに日本語訳用回線と英語訳用回線が必要となるため、メインデバイスを含め3回線※が必要となります。話し手・聞き手・通訳者すべての人がメインデバイスよりウェブ会議システムにログインした状態で、通訳者は話し手が話し始めたらその言語に合わせてそれぞれの言語用回線に繋がったサブデバイスに訳していきます。参加者は各自サブデバイスより訳を聞きます。

※WEB会議システムのツールがZoomの場合は、Zoomの同時通訳機能を使用し、一回線で対応可能
※片方向同時通訳の場合は2回線で対応可能

逐次通訳では、メインデバイス(主にパソコン)ひとつでサブデバイスを用意する必要がありません。話し手・聞き手・通訳者すべての人がメインデバイスよりWEB会議システムにログインし、通訳者はメインデバイスを通じて話し手の内容を聞き、話し手の話が止まったらそのままメインデバイスに訳していきます。

注意すること

オンライン会議自体、コロナウイルスの感染拡大後に徐々に増えていったので、慣れていない方も多いです。そんな中通訳を通しての会議となると注意しなればいけないことが多々あります。

・接続は必ず有線でWiFiは避けてください。高速で安定したインターネット回線が必要となります。

・ヘッドセットをしようしてください。パソコンの内臓マイクは話し声だけでなく雑音も拾ってしまうため、音が聞き取りにくくなります。

・話していなときにはマイクはミュートにしてください。雑音が入ると通訳の弊害となります。

・資料は事前に通訳者に共有してください。慣れている通訳者でも突然出された資料を翻訳することはだいぶ難易度が高いです。WEB会議中に画面共有で使用する資料を事前にわかっていたほうが通訳者もより正確な情報を伝えることが出来ます。


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